「競馬やってて、なぜ儲からないのか?」と思う時はありませんか?
毎週馬券を買ってはいるけど、なかなか当たらず、たまに当たったと思ってもトータルの収支はマイナス。そんな方がたくさんいるのではないでしょうか。
ほとんどの馬券購入者は、長期的には負けていて、ごく一部の人がだけがプラスになっている現実。
競馬で長期的にプラスとなっている人は、競馬人口の2%から5%ほどと言われています。
「5%の勝ち組」「競馬95%の負け組」といったSNSのコミュニティを見かけることがありますが、95%の人間が負ける、それが競馬です。
普通に馬券を購入していると、長期的に負ける確率が高い。
これが競馬の本質と言えます。
競馬には「負けやすい仕組み」が組み込まれています。
そもそもの馬券の設定払戻率。
当たりそうで当たらない馬券。
高配当の誘惑。
気付けば資金が減っている状況。
負けている状況でのテンションの高さ。
今回は、「競馬はギャンブルなのか?」をテーマに、競馬がギャンブルである理由を解説しています。
競馬の仕組みを改めて理解することで、長期的にプラスになるきっかけがあるかもしれませんので、最後までお読みいただけると幸いです。
こんな方におすすめ
- 競馬の回収率が50%から80%くらいの人
- たくさんのレースで勝負してしまいがちな人
- 競馬を投資にしたい人
今回の考察は、デメキン独自の視点によるものですが、肩肘張らず、ユルい感じで見ていただけますと助かります。
また、最後に競馬を投資とするための方策について書いていますが、すぐ馬券が当たるとか、儲かるとか、絶対に損しないことを保証するわけではありませんので、あらかじめご了承願います。
それでは、はじめていきます。
競馬はギャンブル? その理由を徹底考察!
「競馬はギャンブルなの?」と聞かれると、「競馬は紛れもなく公営競技のギャンブル」と、デメキンは答えます。
株や債券のような金融資産ではないですし、運の要素も強いし、娯楽としても楽しめるけど、馬券がハズレたら一瞬でお金なくなっちゃうし、依存しやすい面も含めて、競馬はギャンブルです。
競馬は投資ではなくギャンブルなのか?
デメキンの個人的な考えとしては、やり方次第で、競馬は投資にできると思っています。
データ分析などをして、ある程度の確率論をベースに、馬券の買い方を工夫すると、投資的な成績を残せるのではと真面目に考えています。
また、感情のコントロールや、競馬に対する取り組み、マインドセットも必要でしょう。
やり方次第で、競馬は投資にできる!
と、言いたいところですが、やはり、競馬はギャンブルです。
なぜ、競馬は投資ではなく、ギャンブルなのかというと、競馬には4つの側面があるからです。
競馬はギャンブルな4つの側面
- 馬券の設定払戻率が低い。
- そもそも馬券が当たりにくい。
- 馬券購入者の感情を揺さぶるシステムとなっている。
- 賭けたお金が一瞬でゼロになる。
「競馬はギャンブルだからやるな」ということを耳にしたり、テレビやSNSなどでも度々見かけます。
競馬の設定払戻率は低く、たくさん馬券を買えば買うほど「大数の法則」に飲まれやすくなります。
そもそも馬券を当てること自体難しいですし、欲張って馬券を買ったり、焦って買ってしまったり、馬券が外れると感情が高ぶってしまいます。
感情が高ぶると、持っているお金をすべて使い切って勝負する場合もあります。
そして、馬券が当たらなかったら、購入したお金が、ほんの2分弱でゼロになる。
競馬には、馬券購入者が負けるワナがたくさん仕掛けられています。
はじめから、負ける要素が高い勝負をしているわけなので、やはり、ギャンブルでしょう。
競馬は儲からないと言われる理由とは?
「競馬は儲からないからやめた方がいい」と言う人もいます。
なぜ、競馬は儲からないと言うのか?
上記と重複しますが、おそらく次の理由なのではと思うところです。
- 控除率(テラ銭)が高すぎる
- マイナスサムゲームである
- 的中率と回収率のバランスが悪い
- 運の要素が大きい
- 短期間での儲けが可能なので熱くなりやすい
競馬は、「やればやるほど負ける仕組み」 になっており、長期的に見れば、控除率の影響で負けやすくなります。
仕組み的に「普通に馬券を買っていると、長期的に負ける確率が高い」というのが競馬の本質です。
それでは、ここから競馬がギャンブルな理由、儲からない理由について、深掘りして考察していきます。
馬券の控除率が高く、勝ち続けるのは難しい。
まずは、馬券の控除率が高いことについて考えてみます。
競馬の控除率とは? 胴元が儲かる仕組み
競馬の馬券には、あらかじめJRAに差し引かれる『手数料』のようなものがあります。それが控除率(テラ銭)です。
控除率(%)は、「1-設定払戻率」で算出され、設定払戻率は、公営競技における「期待値」とよく言われています。
WIN 5は、特殊な馬券なので除いたとして、中央競馬の控除率(1-設定払戻率)は、単勝・複勝の20%(1-80%)から三連単の27.5%(1-72.5%)までとなります。
中央競馬の主催者であるJRAは、レースを行う度に馬券売り上げの20%から27.5%が収入となり、一方で、馬券購入者は馬券を買うたびに購入金額の20%から27.5%が差し引かれる構造になっています。
例えば、あるレースの馬券売り上げが1,000万円だったとすると、平均して 733万円の中で的中した人に分配され、233万円はJRAの取り分になります。
2024年の中山金杯の馬券売り上げは、74億8551万8800円ですが、25%ほどの18億円が自動的にJRAの収入となるわけです。
券種によって、売上金額は大小しますが、あらかじめ馬券ごとにパーセンテージで、これだけの収入が入る、と、割合が決まっているわけです。
この20%から27.5%の収入で、JRAは、競馬場の運営や職員への人件費、レース開催時における賞金や運営費、また、国庫にも半分近く納付し、畜産業界の振興や公共事業への負担など社会貢献をしています。
また、道路の環境整備に関する地方自治体への助成も行っています。
オッズに隠れた「控除率」のワナ
控除率は、あらかじめJRAに差し引かれる『手数料』のようなものと表現しましたが、手数料といっても、発券機で馬券を買って、窓口のお姉さんに手数料を別で支払っているわけではありません。
では、競馬の控除率は、何に反映されているのか?というと、それは馬券が的中した時の「オッズ」に反映されているのです。
極端な例えになってしまいますが、馬券が当たったら、5万円の払戻を得られるところ、42,500円の払戻しか得られない、7,500円分がすでに控除されていることになるわけですね。
実際の計算は、こんなザックリではありませんが、「もし控除率が0%だったら10万円貰えるのに、控除率20%なので8万円しか貰えない。」
そういうことなのです。
競馬における払戻計算式
(W+D/P)×R
W:当該勝馬に対する勝馬投票券の総券面金額
D:出走した馬であって勝馬以外のものに対する勝馬投票券の総券面金額
P:勝馬の数
R:JRAが投票法ごとに定めた率(券種ごとの設定払戻率)
(引用:JRAホームページFAQ/お問い合わせ「具体的な払戻計算式を知りたいのですが?」https://jra.jp/faq/pop03/1_17.html)
競馬における控除率のハンデは、予想以上に大きい。
競馬における控除率のハンデは、予想以上に大きいです。
三連複の控除率は25%ですが、例えば、控除率が5%だった場合、馬券が当たったら5,000円の払戻しになるところ、25%の場合は、3,750円しか受け取れないことになり、実際の差分は1,250円と、けっこう大きいです。
控除率5%だったら20,000円の払戻しになるところ、25%の控除率では15,000円の払戻しとなり、たった20%の違いと思えるかもしれませんが、払戻しは5,000円も少なくなるのです。
この、主催者が事前に差し引い金額が、当たってもハズレても、馬券を買えば買ってくれるほど蓄積されることになります。
一方で、馬券を買っているわたしたちは、馬券を買えば買うほど主催者へ手数料のようなものを支払っているのです。
例えば、1レースの馬券購入額を1万円として、三連複馬券を1レースだけ買えば、潜在的に2,500円の負けで済むものの、勝負レースを重ねるたびに
- 【1レース目】1万円×25%
- 【2レース目】1万円×25%
- 【3レース目】1万円×25%
- 【4レース目】1万円×25%
と、4レース勝負するなら、すでに1万円(2,500円×4レース)のマイナスからのスタートとなるのが競馬の仕組みなのです。
中には、馬券が当たって控除率分のマイナスを跳ね返す時はあるでしょうけど、馬券が当たったとしても、本来貰いたい配当の25%引きでの払戻となるので、割引された払戻金額は、やはり大きいです。
競馬予想家のTARO氏が書かれた書籍「馬券力の正体~収支の8割は予想力以外で決まる」(2022年/サンクチュアリ出版)では、
通常のパフォーマンスが75%、したがってそこに25%以上の上積みをして100%超を実現するには、平均を33%上回るパフォーマンスをしなければ勝てない。
(出典:TARO(2022年)、「馬券力の正体~収支の8割は予想力以外で決まる」、サンクチュアリ出版)
と、書かれていますが、マイナス25%の状態からスタートして、プラスに持っていくゲームなので、プラス10%にするには本来10%の勝ちで良いものの、33%分(25%÷75%分)勝たなければ、10%の勝ちにならないわけですから、そりゃ、95%の人間は負け組になりますよね、という話です。
競馬は「マイナスサムゲーム」である
マイナスサムゲームとは、「参加者全員の賭け金の総額」から「運営側の取り分(控除率)」を差し引いた残りを参加者が奪い合うゲームのことをいいます。
麻雀のような、一方の者が得点を上げると、もう一方の者が損をするという、参加者の利益や損失を合計するとゼロになるゲームは、「ゼロサムゲーム」ですが、競馬は、参加者(馬券購入者)の利益や損失を合計してもマイナスになる「マイナスサムゲーム」です。
競馬がマイナスサムゲームである理由は、前述のとおり主催者の控除率があるからですね。
「渋谷で働くITエンジニアの投資ブログ | FIRE目指して米国株インデックスに投資中」さんからの引用では、「マイナスサムゲーム」を
参加者全員のリターンの平均がマイナスになるようなゲームです。
胴元がおり、まず賭けられた総額からいくらか確保します。
その上で参加者に配分していますので、賭けている額の総額とよりリターン総額が少なくなります。
もちろん、一時的なプラスマイナスはあるものの、回数を重ねることで生涯収支がマイナスに向かっていきます。やればやるだけ損ということになります。カジノや公営ギャンブル含め、胴元がいる限りほぼ全てのギャンブルはここに当てはまります。
<競馬>
20%ほど胴元に取られた上で、オッズが決められますので、基本マイナスに向かいます。ちなみに運だけではなく馬や騎手の知識が必要で戦略的に取り組めばプラスに持ってくことも可能だそうです(と、競馬好きの知り合いが言ってました。彼はマイナスです。)
(引用:渋谷で働くITエンジニアの投資ブログ | FIRE目指して米国株インデックスに投資中 https://shibuyaitengineer.com/)
マイナスサムゲームであるために、プレイヤーが勝ち続けるのが難しい仕組みになっています。
普通に馬券を買うと大数の法則に飲み込まれる
「大数の法則」という言葉を目にしたことはあるでしょうか?
ギャンブルに関する話題や理論で、度々出てくる法則が、この「大数の法則」です。
「大数の法則」が、競馬をやる上で、非常に大きな敵になってきます。
大数の法則は、試行回数をどんどん増やしていくと、ある事柄の起こる相対度数は、その事柄の起こる確率に限りなく近づくという法則です。
例えば、表と裏のあるコインを適当に投げてコイントスするとします。
表が出る確率、裏が出る確率はともに1/2です。
適当にコイントスして、最初の数回は表が4回連続で出たり、裏が9回中7回出るとかなるかもしれませんが、、何十回、何百回、何千回、何万回とトスし続けると、表の出る相対度数は1/2に近づいていく…このような事象を「大数の法則」が効いていると言います。
大数の法則ついては、こちらの記事でも解説しているので、御覧いただきたいのですが、デメキンが非常に参考にしている谷岡一郎先生の書籍『ツキの法則』では、「大数の法則は絶対の真理である」と語られています。
<ひとつひとつの事象や、短期間での一連の事象においては、どんなに不思議と思われることが起こりえたとしても、充分に大きな回数行われる事象においては、より理論上正確な予想値に収束してゆく>とする「大数の法則」は、残念ながらギャンブルの世界において、疑いなく成立する絶対の法則である。このことは私自身の学者としての名に懸けて保証できる。
引用:谷岡一郎、『ツキの法則「賭け方」と「勝敗」の科学』、PHP発行所
例えば、人生において
- 馬券を10レースしか買わない場合:1レースのラッキーヒットで勝てる可能性もあるし、まったく当たらず回収率がゼロになる可能性もある。
- 10,000レース買う場合:1レースのラッキーヒットで勝つ可能性や、まったく馬券が当たらず回収率がゼロになる可能性は限りなく少ない。そこそこ当たったり、負けたりして、設定払戻率の値に収束する可能性が高い。
ことになります。
馬券を買う回数が少なければ、イレギュラーな結果によって、プラスにもなれば、マイナスにもなりますが、回数が十分に多いほど当たりもあれば、ハズレもあり、プラスの分もマイナスの分も足していけば、だんだんと馬券の設定払戻率に近い成績に収束することになります。
普通に馬券を買っても、いや、よほどの工夫をした買い方をしないと、競馬をやる以上、大数の法則に飲み込まれてしまうわけです。
そもそも馬券は当たりにくい! 運の要素が強い理由
競馬が儲からない理由として、シンプルに馬券が当たりにくいことがあります。
プロ野球では3割も打てれば、スタープレーヤーですが、競馬も的中率が30%以上あれば、好成績です。
世の中、「確実に当たる馬券」なんてものは存在しませんし、どれだけデータ分析をしても、どれだけ強そうな馬がいるなと思っても、いざ、レース発走すると予想外の事態になることは頻繁にあります。
競馬に100%はないのです。
- 1着に来るだろうと思ったら、2着だった。
- 3着以内に入れば当たりだけど、4着だった。
- まったく予想していなかった馬が3着だった。
なんてことは、よくある話です。
単勝オッズで1番人気の馬が3着以内に入る確率は65%ほどですが、馬券の中で一番当てやすいと言われている複勝(3着以内なら当たりの馬券)で、一番可能性が高い1番人気の馬を買い続けても、3割以上の確率でハズレる可能性があるわけです。
また、的中率と回収率のバランスが悪いのが、馬券なのです。
当てやすい馬券は配当が低く、配当が高い馬券は当てにくい。
どう的中率と回収率のバランスが悪いのかというと、馬券の特性として、当てやすい馬券は配当が低く、配当が高い馬券は当てにくいトレードオフの関係があります。
ハイリスクハイリターン・ローリスクローリターンなのです。
繰り返しになりますが、JRAが発売している券種の中で一番当てやすいと言われている複勝で、単勝オッズが1番人気の複勝を買い続けるなら、65%の確率で当てることができると思いますが、配当は1.1倍から1.4倍ほどなので、リターン(払戻し)が非常に少ないです。
当てやすく、かつ、配当が高ければ申し分ないですが、そんなことはありません。
当てやすい馬券は配当が低く、配当が高い馬券は当てにくいのです。
単勝・複勝は当てやすいが…
- 単勝(1着の馬を当てる):1番人気なら的中率30~40%程度だが、配当は2~3倍が一般的。4番人気の配当は6~8倍程度だが、的中率は10%程度。
- 複勝(3着以内の馬を当てる):的中率は高いが、配当が1.1~2.0倍程度と低い。配当が5倍ほどの馬(単勝7,8番人気あたりの馬)が3着以内に入る確率は15%前後。
三連単・三連複の配当は高いが…
- 16頭立てのレースで三連単を当てる確率は1%以下。(3360パターンあるうちの1つという意味で0.03%)
- 三連複は三連単よりは当てやすいが、的中確率は10%以下で、配当は三連単の1/6から1/5程度。
できることなら、馬券が当たった時は、1円でも多く儲けたいものです。
当てたい欲望と儲けたい欲望のバランスをどうやって取るか、非常に難しいです。
多くの馬券購入者が、当てることを優先させるか、回収率を上げることを重視するかのジレンマに一度は陥っているのではないでしょうか。
計画を立てたから、うまくバランスが取れるわけではありませんし、リアルタイムで競馬をやっている状態では、無意識にどちらかの欲望が出て、バランスが崩れてしまい、なし崩しになります。
何より馬券が当たりません。
馬券の中で一番当てやすいと言われている複勝でさえも、1点で当てるのは難しいです。
実際に複勝馬券を買おうとすると、当てやすいからと言って、いざ、オッズ(下限)が1.2倍の複勝を買えるかというと物足りなさを感じてしまい、実際は、もう少しオッズが高い馬(1.5倍など)の馬券を買ってしまって…結果、ハズレだったなんてことは、デメキンも何回か経験していますし、リアルタイムで競馬をやっていると、そのような心理になってしまう気持ちはよくわかります。
時折、SNSでオッズ1.2倍や1.3倍の複勝にズドン!と大金を入れる方を見かけますよね。
オッズ1.2倍や1.3倍の馬とはいえ、3着以内に入る確率は7割前後、裏返すと3割の確率で外れるわけで、3着以内に来る確率が9割くらいあれば良いのですが、そんな甘いことはなく、1.2倍や1.3倍、いや、1.1倍の複勝に33万円や100万円の大金を張り、ハズレて喪失感たっぷりな投稿を見かける時もあります。
提出した辞表を自ら破ります。
私が皐月賞に
参戦しないわけには
いかねーだろうが!ストマック皐月賞本命
ベラジオオペラ
複勝200万円良い週末を。 pic.twitter.com/vzQhUoPcLX
— ストマック (@sutoma1031) April 16, 2023
相手を選ぶ難しさと「運」の影響
複勝1点買いでも当てることは難しいのに、馬券は、2着以内の組み合わせで当たるとか、3着までの組み合わせで当たるとか、2頭以上の馬を選んで当てる複合馬券が主流です。
【参考】馬券の発売シェア(令和3年度)
- 単 勝 6.9%
- 複 勝 9.5%
- 枠 連 2.4%
- 馬 連 13.3%
- ワイド 10.2%
- 馬 単 5.7%
- 三連複 21.7%
- 三連単 29.0%
(出典:日本中央競馬会「令和3事業年度 事業報告書」より)
本命の馬は1着になったのに、2着の馬は買っていなかった…
三連単で1着の馬と3着の馬は入っているのに、2着の馬が抜けている…
俗に言う「ヒモ抜け」は、複合馬券を買う以上、どうしても付きまとうハズレ方です。
本命にした馬が3着以内に入るだけでも難しいのに、さらに相手馬まで…となると、難易度は上がります。
また、競馬は、「運」の要素も大きいです。
当日の調子が良くなかった、スタートダッシュに出遅れた、雨が降った、展開の不利を受けた、未経験のコースが合わなかった、騎手が追わなかった…などなど敗因は、様々な要因が複雑に絡み合っています。
すべてうまく絡み合えば、1着になったり、2着に入りしますが、レースが始まるまでは、誰も正確に予測できない「運」の要素が多分に入ります。
そのため、どんなにデータ分析に何千時間費やしたり、どれだけ予想を頑張っても、100%馬券が当たるなどはあり得ず、確実に儲かる手法は存在しないのです。
せっかく当たってもリターン(払戻し)が見合わないことも
ヤッた!三連単当たった!
と、喜んだのもつかの間、配当が今一つ低くて、喜びも微妙になったことはないでしょうか?
せっかく三連単が当たったのだから、1日の勝ちが確定するくらいの「ン万円」の配当があれば文句ナシですが、配当が1万円ちょっとだったりすると、「当たったけど、もう少し配当が…」と思ってしまいますよね。
高配当狙いな馬券を買ったら、ハズレ馬券になって、ようやく当たったと思ったら配当的に物足りない展開は、デメキンの経験でも、それなりにあります。
競馬の場合、払戻しは、「当たれば確実に購入金額の2.0倍の払戻しが保証されている」とか、「三連単を当てたら3万円の払戻しが保証されている」わけではありません。
払戻金額は、【当たった馬券のオッズ(配当)】×【1点当たりの購入金額】で決まります。
そして、このオッズが、確定するまでの間、刻々と変化するのが厄介なのです。
馬券購入時のオッズが(単勝)15倍だったので、旨味があると思って、単勝を買って、「やった!当たった!15倍なので●万円だ!」と思ったら、確定したオッズは、半分近くの8倍近くに下がってガックリきたなんてことは、よくある話です。
ただでさえ、馬券を当てるのが難しいところ、自分の狙い通りに当てたからといって、リターンも狙い通りに頂けるかというと、そうならないところが、本当に競馬の難しいところです。
競馬は馬券購入者の感情を揺さぶる仕組みになっている
競馬をギャンブルである理由として、馬券購入者の感情を揺さぶる仕組みが、しっかりとできていることが挙げられます。
オッズが低い、すなわち設定払戻率が低いというところが、諸悪の根源的なところがあるのですが、当てやすい馬券は配当が低く、配当が高い馬券は当てにくい仕組みの中で、馬券購入者は、毎回感情が揺さぶられ、様々な行動をとることになります。
「当てに行くと儲からない」「儲けに行くと当たらない」ジレンマの中、あれやこれや、感情が揺さぶられて、馬券を買ってしまうことになります。
なぜ馬券購入者は感情的になりやすいのか?
競馬をやる理由は、人それぞれだと思いますが、ほとんどの人が「儲けたいから」という理由で、やっていると思います。
「馬が走るのが大好きで、馬券はあくまで応援のため」とか、「テレビで競走馬が走っているところにロマンを感じる」という方もいると思いますが、明らかに少数派でしょう。
ほとんどの人が「馬券を当てて儲けたい」のです。
- 高い配当の馬券を当てたい(低い配当じゃ物足りない)
- 〇万円以上は稼ぎたい(今のプラスじゃ物足りない)
- 少しでも勝って終わりたい(マイナスのまま終わりたくない)
このような心理が、競馬をやっている時に訪れるわけですが、コントロールする意識を持たなければ、欲が出た行動を取ってしまい、その分、負ける確率を高めることになります。
また、高い配当を当てたい、〇万円以上は稼ぎたい、少しでも勝って終わりたいという感情は、馬券購入者の焦りや、予定外の行動を引き起こします。
やる予定はなかったけど、もし、ここで高配当が出たら
ここで勝負しないと〇万円以上稼げない
最後勝負しないと負け確定
これらの感情が出てきて、予定外の損失を競馬で出している人も多いと思います。
次々とレースが開催され、冷静な判断ができなくなる
もう一つ、競馬開催時(リアルタイムでレースが行われている間)の仕組みが、馬券購入者に冷静な判断を極力させないようになっているものと言えます。
どういうことかと言うと、競馬の場合、レースが終わって、次のレースまでの時間の感覚が短いです。
中央競馬だと、朝9時50分頃に開始する第1レースから、最終レースが行われる午後4時25分頃まで、途中、お昼の休憩的な時間もありますが、矢継ぎ早にレースが行われます。
この、レースが終わってから、次のレースまでの間隔が短いために、余計な行動を取ってしまうことがあります。
余計な行動3選
- 目の前にあるレースの馬券を買ってしまう。
- 次のレースも買わなきゃと思ってしまう。
- 行き当たりバッタリで、パパッと馬券を買ってしまう。
1.は、これから競馬するかとなった途端に、次の発走レースの馬券を焦って買ってしまうとかですね。
2.は、買う予定のなかったレ-スでも「もしかしたら当たるかもしれないし」と思って焦って馬券を買う。
3.は、メインレースが外れて、感情がガガーッと高ぶり、最終レースで、行き当たりバッタリな予想をして、焦ってパパッと馬券を買ってしまう。
共通するキーワードは、「焦る」なのですが、レース間隔が短いゆえ、馬券購入者の感情が揺さぶられ、今挙げた3つの行動を取ってしまうことが多くなるのです。
競馬場やウインズにいる人は、もちろんのこと、毎週競馬をするために即PATに口座登録している人もお手軽に馬券が買えるので、思い立ったら、「即」馬券が買える世の中です。
焦って馬券購入して、たまに運良く馬券が当たる時もあるでしょうけど、そううまくはいかないわけで、失敗するケースが多いですからね。
デメキンも、1.から3.の行動を取ってしまいがちなので、人のことをとやかくは言えないのですが、頻繁に1.から3.の行動を取ってしまう人の95%は、競馬負け組だと思います。
レースが次から次へと行われる状況下で、大半の人は、冷静な判断ができなくなり、我慢できず、感情の赴くまま、馬券を買うのではないでしょうか。
競馬の最大のリスクは「ゼロになること」
競馬がギャンブルと言われる最たるものとして、馬券がハズレが確定したら、購入した金額が一瞬でゼロになってしまうことでしょう。
1日の競馬予算がどう減るか、またはどう増やすかは、その人の買い方次第です。
たった2レースで1万円失う買い方をする人もいるでしょうし、メインレースが終わるまで1万円残す人もいるでしょう。
自分の持ち金をどう使うかは、馬券購入者の自由で、何の制約もありません。
しかし、馬券購入したお金に関しては、惜しかろうが、買い間違えていようが、ハズレたら、問答無用でゼロになります。
惜しかったら購入金額の30%が払戻しされるとか、残念賞で参加賞として1割のキャッシュバックが貰えるなどはありません。
100円でも10万円でも100万円でも、金額の多少にかかわらず、気持ちの入り方にもかかわらず、一度馬券が発券されたら、当てない限り、リターンは1円もないのです。
金融資産と違い、賭け金が一瞬でゼロになる。
株や投資信託などの金融資産を購入する際、「投資元本は保証されない」と注意事項の説明を受けますが、競馬の馬券は元本割れするどころか、当たらなければ賭けた金額が一瞬でゼロになってしまうのが最大の特徴です。
株や債券では、価格が下がっても資産価値がゼロになることは稀で、株なら企業が破綻しない限り、価値は残りますが、馬券はハズレたら単なる紙くずになり、スマホ投票なら即ゼロとなります。
投資なら「資産の一部が減る」程度で済みますが、馬券は「購入した金額を100%失う」か「数倍にする」かの、まさにギャンブルです。
負けた分を取り返そうとしてハマる「負のスパイラル」
ハズレたら購入した金額の100%を失ってしまうのが馬券ですが、失ったあと、負けを取り戻そうとして、結果的にさらに資金を溶かしてしまう「負のスパイラル」にハマることは、よくある話です。
競馬は、 短期間で爆勝ちすることが可能な側面もあるので、熱くなりやすいギャンブルです。
1日で数十万~数百万勝つことも可能なので、一攫千金を狙いたくなりますが、しかし、負けたときも一瞬で資金を失い、「負けを取り返そう」とムキになってしまいます。
ムキになって高配当の馬券が当たれば言うことはありませんが、たまたま当たることはあっても、ムキになって買った馬券が当たる確率は2割もないのではないでしょうか。
結果、「短期間で勝てるけど、長期間では負けやすい」というギャンブル特有の落とし穴にハマることになります。
競馬をギャンブルではなく、投資にすることは可能か?
ここまで競馬がギャンブルな理由を考察してみましたが、デメキン自身は、投資的な考え方を持ち、馬券の買い方を工夫したら、投資的な収支を上げることが可能と考えています。
金融資産で、利回り30%というのは、かなりの高収益商品ですが、馬券で回収率130%以上の成績は非現実的なものではないと考えています。
ただし、無計画のまま、毎週感情の赴くまま、馬券購入していたら、投資になることは一生ないでしょう。
そのため、以下のような工夫が必要になると考えています。
競馬を投資とするための方法(案)
- 資金管理を徹底し、負けを最小限に抑える。
- 自分の得意なレースやパターンを把握し、無駄な賭けを減らす。
- 期待値の高い馬券を狙う。
- 当たったときに利益を最大化できる馬券の買い方を考える。
- オッズの動きを意識し、割に合わない買い目を避ける。
- 競馬予想前の環境を整え、冷静な判断ができる状態を作る。
- 馬券収支を記録し、改善点を見つける。
「普通に競馬をやる」と負ける確率が高いですが、上のような工夫をして投資的視点を持てば、回収率を100%超えにして投資的な収支を上げることが可能ではないかと考えています。
競馬をギャンブルから投資に変えるコツは、こちらの記事に掲載してますので、御覧ください。
競馬がギャンブルな理由まとめ
競馬は、単なる娯楽ではなく、控除率や当たりにくさなどの要因により「負けやすい仕組み」を持つギャンブルです。その理由を振り返ると、次の4つの要素が大きく関わっています。
- 控除率(テラ銭)の高さ
JRAが設定する控除率(馬券の払戻率の差額)が20%~27.5%に設定されているため、普通に馬券を買うだけでは長期的に資金が減りやすい。 - 馬券的中率の低さ
競馬は展開や馬場、騎手の判断など多くの不確定要素が影響し、思った通りの結果になりにくい。的中率が低いと安定した収支を得るのは難しい。 - 馬券購入者の感情を揺さぶる仕組み
高配当の夢や、惜しくも外した時の悔しさが、追加投資を誘発しやすい。負けを取り返そうとすると、より負けるリスクが高まる。 - 賭けたお金が一瞬でゼロになる
どれだけ期待値の高い馬券を買っても、外れれば投資額が全額失われる。短時間で資金が消えるため、冷静な判断が難しくなる。
こうした要素が組み合わさることで、競馬はギャンブルとしての性質を強く持っています。「勝ち続けることが難しい」という現実を理解し、馬券の買い方を工夫することが、長期的に楽しむためのポイントとなるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。





















